#65)下流老人は他人事じゃなかった。


FROM:佐藤直人

「老後は妻と世界一周の旅に出たい」

「老後は趣味に没頭して生きていきたい」

「老後は・・・」

20~30代の方はまだ老後に何かしたいといった願望はないかもしれませんが、「老後は・・・」なんてフレーズをよく聞きますよね。

あなたは定年退職後も、汗水流して働きたいですが?

私はできることなら働きたくありません。

「働く」ことが趣味や余暇の一環としてならいいですけどね。

ボケ防止になんて理由でもいいですよね。

私の老後は、年中旅行をしていたい!ダイビングで色々な海に潜りたい!!そんな願望があります。

『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』の著者 藤田孝典さんの講演を聞くチャンスをいただき、話を聞いてきました。

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下流老人とは?
下流老人の生活は?
下流老人にならないためには?

正直、楽しい記事ではありません。
先が暗く感じる内容かもしれません。
しかし、誰しもが直面する問題であることを実感しました。

数回に分けて、皆さんに内容をシェアしていきたいと思います。

下流老人とは?

下流老人とは著者 藤田さんが定義しているのは、

『生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者』を指します。

「生活保護を貰わないといけない状況になるわけない」

そう思いませんでしたか??

下流老人の多くの方がそう思っていたのは間違いないでしょう。
ほとんどの方が予想外のことで下流老人になってしまうのです。

1日に1食しか食事を摂れない。
病院に行くお金がなく、市販薬で痛みをごまかす。
万引きやスリなどの犯罪にてを染めてしまう。
家を失い、路上生活を余儀なくされる。

こんな生活を今は想像できませんよね。
想像したくもない。

しかし、現実問題として下流老人は実在しています。
それも至るところに。推定600~700万人も。

下流老人の3つの「ない」

本書の中では下流老人の指標となる『下流老人の具体的な指標 3つの「ない」』を提起しています。

1.収入が著しく少「ない」

まず、下流老人の特徴は、世帯の収入が著しく低く、その収入では普通の暮らしが営めないことだ。その生活水準は、生活保保護レベルか、それより低い状況にある。

皆さん想像する【収入が著しく低い】というのはどの位の金額でしょうか?

本書の中では、一人暮しの場合122万円未満とされています。
2人世帯では約170万円、3人世帯では約210万円、4人世帯では約245万円。

(2013年の国民生活基礎調査による)

一人暮らしの場合の122万円は高校生や大学生がかなり頑張って稼げる金額位だと思います。

大学生と老人の時給は恐らく、大学生の方が時給は高いでしょう。年間で122万円を老人になってから稼ぐのは体力的にもかなりの重労働であると考えられます。

もし、年金の支給額がこの程度であるのであれば、それは生活保護が必要な状況と変わらないということです。

このレベルになると「普通の家にあるべきものがないケースが増えてくる」そうです。

・健康的な食事が摂れない。
・十分な医療や介護が受けられない
・洗濯機やエアコンが壊れている
・壁に穴が空いたままになっている

などなど、国が定める健康で文化的な最低限の暮らしができない状態です。

2.十分な貯蓄が「ない」

老後にお金がどのくらいあれば、安心して生活をすることができると思いますか??

平成26年総務省「家計調査報告」によれば、高齢期の2人暮らしの場合の1か月の生活費平均は、社会保険料などすべて込みで約27万円。つまり65歳になった時点で、仮に年金やその他の収入が月約21万円あったとしても、貯蓄額が300万円では約4年で底をつくことになる(不足分6万円切り崩し×50か月)。仮に1000万円あっても、14年しか持たず、最終的に貧困に陥る可能性があるのだ。

1000万円あっても、定年後は14年しか持たない。

これから定年引き上げになる可能性もありますが、現在65歳定年で14年後ですから、79歳まで。

定年が引き上げられたとしても、若返るわけではありません。会社の歯車として働く期間が長くなるだけです。

そうするしかない状況であれば、働くしかありません。

そうならないためには若いときから準備をしていく他ないのです。

これから先、平均寿命は短くなると思いますか?長くなると思いますか?

平均寿命は長くなる。

医療技術の発達や様々な要因で人の寿命は長くなることが予想されています。

2050年には女性が90.29歳、男性が83.55歳と言われています。

(参考データ’国立社会保障・人工問題研究所「日本の将来推計人工(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果)

長く生きることができるのに、貯蓄がないから苦しみながら生きなければならない。

そんな生き方は絶対にしたくありません。

3.頼れる人間がい「ない」

理想の高齢者の暮らしというものを考えてみてほしい。家族にか困れて、息子や孫たちと同居し、日常的にコミュニケーションをとりながら、支えあって暮らしているかもしれない。

(中略)

じつはこのような気軽に会話ができたり、相談ができるような豊かな人間関係を築いている高齢者が、下流老人には少ない。いわゆる「関係性の貧困」という状態にあり、社会的に孤立している姿が見えてくる。

「関係性の貧困」は都会に多いイメージがあります。同じマンション内でもお隣さんとは挨拶程度の会話しかしたことがない。

私事ですが、現在父親と二人暮らしをしていますが、この「関係性の貧困」は自分の父親を見ていても感じるところがあります。

私以外の誰かと話しているところをあまり見たことがありません。

私の父親も今年の3月で定年を迎え、今は休職しています。直に働き始めようとしていますが、この関係性の貧困を考えると、収入・貯蓄に関わらず働くことで職場の人との交流を持つことで関係性の貧困は解決できるかもしれません。

実際に「関係性の貧困」がどういった問題を引き起こすのでしょうか?

たとえば、相談する相手がいないために、生活に困窮しても助けを求められず、問題が重篤化してから発見されるケースが多い。

先日も、ゴミ屋敷で認知症になっていた恒例女性を発見し、役所の担当者と保護したことがあった。周囲の人々は認知症があることすら知らず、女性が助けを必要としているとは思わなかった。

助けてくれる家族がいなければ、身体が弱ったときでも、自炊や日常生活全般を自分自身で行わなければならない。相談できる人がいなければ、振り込め詐欺などの犯罪被害にも遭いやすいだろう。

また、持病のある高齢者の場合、倒れてそのまま発見されず、手遅れとなることがある。室内で転倒して動けなくなり、誰にも気づいてもらえず、後日遺体となって発見されることもある。

少し前に孤独死という言葉をよく耳にしましたが、関係性の貧困が招いた悲しい死であったkのかもしれません。

下流老人には関係性の貧困になることが多いということは、お金を持っていることと関係性の貧困には関係があるんですね。

まとめ

今回は下流老人がどのような高齢者のことを言うのかを藤田さんの著書を基に紹介しました。

3つの「ない」に陥るなんてことは正直、今の自分でも想像できません。

今は働いていて収入はある。

多額ではないかもしれないが、コツコツと貯金はしてる。

連絡を取り合う仲間や友人そして、SNSもある。誰かしらと簡単につながっている状況にいつもいるから。

下流老人になった人の多くは、日常的に金銭の管理ができていなかったり、貯金もろくにせずに定年を迎えてしまった人で、どこかだらしがない部分があった人だと思っていましたが、現役時代に大企業に勤めていたり、コツコツと貯金を備えていた人だというのも驚きです。

今回紹介した3つの「ない」については、早い段階で知ることが出来て、よかったと感じています。

この下流老人の実態を知ったのが40代後半以上であったらかなり急ピッチで備えていかなければならないでしょう。

この実態を知っただけでも将来設計の大切さ、お金の使い方、健康への気遣いがいかに大切なのかを感じることができました。

自分自身がなるかもしれない下流老人。

しかし、この下流老人は自分自身だけでなく、身近な人や社会に影響を及ぼすこともあるようなのです。

次回は下流老人が及ぼす影響を紹介します。

お楽しみに!と言っていいのかわかりませんが、読んでいただけると幸いです。


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SATO NAOTO

1988年5月1日 ペリー来航の地、浦賀生まれ。海洋の勉強をして、マンション関係の仕事に勤めていた水陸両用型。マンション関連の仕事を3年で辞め、ジャンルを問わず様々なキャリアを経験。現在は派遣先から熱烈なオファーを受け、サラリーマンに。一方で自分の生きた証を残すため、サラリーマン以外で自分の価値を見出すことに奮闘中。飲みやの店員さんと絡むのが大好き。

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